未経験からアプリ開発を始め、今はシードアクセラレーターに挑戦している熊谷さんに話を聞いてみた
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iPhoneアプリ開発講座 受講者インタビュー
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プログラミング未経験からアプリ開発を始め、今ではシードアクセラレーターなどにも挑戦している熊谷さんにお話を伺ってみました!
Q. まずは簡単に自己紹介をお願いします
こんにちわ!熊谷 直樹と申します。
現在は長尾さんとチームを組んでスタートアップに挑戦中です!
【iPhoneアプリ開発】入門講座受講後、集中するため国外でアプリを作り上げた長尾さんに色々聞いてみた
またプログラミングスクールのiOSコースのメンターもやらせてもらっています。
Q. アプリ開発を始めることになった or 始めようと思ったキッカケを教えて下さい
学生の時から「何かインターネットを使ったサービスを出して、世の中変えてやる!」みたいな、気持ちだけ恥ずかしいくらいデカい感じだったのですが、(今も、、、)
サービスのアイデアがあってもITの知識とか何にもなくて、ならば貯めたお金で外注して作ってもらおうってことで50万くらいで作ってもらっても全くイメージの違う物が出来上がっちゃいましたし、知識がないからエンジニアの人と僕の理想と実際に実装できる現実が乖離してて、例えばiPhoneアプリでもアプリ内でどういうことを実装できるのか知らないから、言葉のキャッチボールもできない状態でした。一つ一つの変更のたびにお金がかかるのも辛かったです。
じゃあエンジニアの人をチームに引き入れちゃおうって考えたんですが、まぁ僕自身営業職だったので人を誘う時も「スタートアップやろうよ!それで開発よろしくね!」って感じでは誰も来ませんよねw
スタートアップの投資家の人の話を聞いてても、経営者がサービス開発できるチームの優位性をおっしゃる方は多いですし、もう「自分で作れるようになろう!」って思いました。
なぜWebではなくてiPhoneアプリ開発を選んだのかというと、その時の同い年くらいの人達がアプリでサービスを作って出資してもらっていて、それをネットの記事で読みながら「同い年の人ができるんだから自分にもできるんじゃないかな?」って勘違いしてしまって「iPhoneアプリを作れるようになろう!」と思いました。
Q. アプリを作れるようになろう!と決意した後、まずは何から実行しましたか?
本屋に行きました。そこには、ずらーっとiPhoneアプリの本がありました。本を少し開くと「Xcode」や「Objective-C」などといった単語が並び、呪文みたいだなと思いました。一番優しそうなものを買いました。
参考書をなぞってたくさんサンプルアプリを作りました。この時点でかなり楽しくなってました。今コード書いてるんだ!パソコン使いこなしてる!って。(全然使いこなしてないですし、スタバにも行ってないです。)
「スタバでMac開いてドヤ顔」な意識高い系を意識する人達w – NAVER まとめ
そして一通り終わって「ここからどうすればいいんだ??」と立ち往生しました。UIKitでどんな事ができるかは大体わかりました。でもObjetive-Cのことがわかってないから自分では書けませんでした。だから文法の本を買ってきました。また簡単そうなやつを。でも「インスタンス」やら「オブジェクト指向」やら全く頭に入らなかったです。
さらに悪い事に少し楽しくなくなってきていました。乗り越えればまた楽しくなるって分かってても文法の本を読むとすぐ頭がぼーっとしてくる感じでした。1日でXcodeを開く時間も短くなっていました。
このままじゃ挫折するって分かってました。だから誰かに習う事にしました。そこでネットで調べてアプリクリエイター道場へ行く事にしました。
未経験者向けのiPhoneアプリ開発講座「アプリクリエイター道場」
Q. アプリクリエイター道場に参加して何が得られましたか?
(編注 : アプリ道場 第20期の写真。画面中央に写っているのが熊谷さんです)
勉強していく中で相談相手ができたのが一番良かったです。どうしてもわからないことを聞ける相手がいるって本当に大切だなーと思います。考えた末に、理解できず悩んで止まっている時間って無駄ですからね
あと情報交換できるコミュニティーに属せるのも良いことだと思いました。「モバイルBaaSはParseが使いやすいよ!」とか、実際に使ってみた感じも聞けるのがありがたいです。(Parseさん逝かないで、、、)
(関連 : モバイルBaaSのParseが1年後にサービスを終了すると表明。Node.jsで動くAPI互換のParse Serverをオープンソースで公開 - Publickey)
そして僕にとっては一緒にスタートアップに挑戦しようとするチームのメンバー、そーちゃん!長尾さんですね!と出会えたことが何より良かったと思います。
Q. 勉強やアプリ開発の時間はどのように確保していましたか?
平日の夜、とにかく勉強しようって決めてました。あと休日も「今日は丸一日アプリの開発しよう」って決めて勉強していました。
iOSアプリの開発ができるようになりたかったので、仕事以外の時間はアプリ開発の勉強しようって感じでした。何時間も分からないと「今日は開発やめた!」って結構ありましたけどw
Q. アプリ開発を始めた頃、困ったこと・分からないことがあったらどうしていましたか?
最初アプリ開発を始めた頃は分からないエラーが出たらすぐググっていました。でもググっても自分の問題とバッチリ当てはまる記事って探すの難しいんですよね!
(参考 : ググるとは – はてなキーワード)
「エラーメッセージをまず読むことが大切」とakioさんから教えてもらい、エラーメッセージを読むようにしました。慣れてくると、原因はだいたいここら辺かなってエラーメッセージでわかるようになりました。
後は「どこまで確実に動いてるのか?」を探るべくprint(objcだとNSLog)やブレークポイントを置いて探るようにしました。
それでもどうしてもわからないときは、アプリ道場の皆さんに聞くか、akioさんの個人レッスンを受けたらすぐ解決するのでお願いしていました。
Q. 今までに作ったアプリについて教えて下さい
イーグルアイです。これは身近な危険情報を共有するSNSです。
例えば変質者を見かけたり、ひき逃げを見たり、川などで事故につながりそうな遊びをしてる子供達を見かけたりしたら、匿名投稿してそれが半径2km以内のユーザーにプッシュ通知が届くことでみんなで注意しあえる日常を作れるんじゃないかと思って作ったサービスです。
僕からアプリを作る上でのアドバイスがあるなら、最初は小さいアプリから作り始めて、徐々にできることが増えてきたら大きいアプリ作るのが遠いようで近道だと思っています。
僕の場合はいきなり大きいアプリからチャレンジしたので、何もプログラミングを知らないところからこのアプリをリリースさせるまで10ヶ月かもう少しかかってしまいました。
本当、時間かけすぎたと後悔しています。先んずれば人を制すこともあるかもしれないですが、今回は急がば回れです。
しかし当時の僕はアプリを作るというより「すごいサービスを作って投資を受けてスタートアップにチャレンジするんだ。」しか頭になかったので、アプリ道場が終わってすぐ、アプリ道場の皆さんに聞くか、akioさんに「こんなアプリ作りたいです。」って持ち込んだネタがイーグルアイでした。
そして実際にシードアクセラレーターなどにもイーグルアイでチャレンジしました。残念ながら投資は受けられなかったのですが、ただ良かったことは、今まではアイディアだけだったのが、アイディアを自分で形にすることができるようになったということです。
(参考 : シード・アクセラレーターとは – 意味 | IT用語辞典 サバナビ)
実際スタートアップをやる上でアイディアをプロダクトに落とし込む前に、顧客がいてニーズがあるか検証する必要があるってことがわかったので、今は違うアイディアを検証している段階です。
あ、イーグルアイを作っている時にソースコードを流用して作ったアプリがもう1つあります。
ホットドックです。これは身近なイベント情報を共有するSNSです。
例えばお店の行列や、お祭り情報、フェスなどを見かけたら投稿してもらえればこちらも半径2kmのユーザーにプッシュ通知が届く仕組みです。
Q. 最後に、「これからアプリを作ってみたい!」と思っている方にメッセージをお願いします!
(編注 : アプリ道場 第20期の写真。画面中央に写っているのが熊谷さんです)
何事もそうだと思うんですが、学び続ければ絶対作れるようになるので諦めないでください!プログラミングを学ぶのは正直難しいです。でも自分で考えたアイディアが形になって世に出るのは最高に気持ちいいです。リリースできるまで諦めず頑張りましょう!
ちなみに現実的なアドバイスをすると、とにかくコード書くことが大事です。書いた分だけ成長します。
あと前の話と被っちゃいますが、いきなり難しいアプリ作ろうとすると挫折したり、僕みたいに結構時間かかっちゃったりするので、簡単なアプリから初めて徐々にできることを増やしていくのがいいと思います。
さらにですね、最初やりがちなネットで探したコードのコピペ、やめたほうがいいです。一行一行何してるのか理解しながら書くのがいいです。
最後に皆さん!iOS開発者になって、もし勉強会やもくもく会で僕に会ったら気軽に話しかけてください!僕は人と話すのが好きです。教えることも好きですし、知らないこと教えて欲しいので情報共有しましょう!
では、この記事を読んで開発者になった皆さんにいつか会える日を心待ちにしております!
あ、プログラミングできるできないに関わらず何か面白いこと一緒にできる人も募集しております。僕に興味があればすぐ連絡してください!
(熊谷さんのFacebook : 熊谷 直樹)
@akio0911はこう思った。
プログラミング未経験から始めて、最初のリリースアプリがモバイルBaaSを活用したSNSアプリというのは結構すごいんじゃないかと思います!
熊谷さんのインタビューを読んでアプリ開発にチャレンジしてみたくなった方、ぜひアプリ道場にご参加ください!
他の方のインタビュー記事もぜひチェックしてみて下さい! ⇒ インタビュー | 卵は世界である
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