初心者がデザインを勉強するなら、まずこの本を読むといいかも

公開日: : iOSアプリ開発

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まず僕のスペックから話をすると、

  • アプリのコードを書いたり、ブログを書いたりしている
  • デザインを行う仕事に就いたことはない
  • デザインについて専門的な勉強をしたことはない
  • 日常的にデザインを行ってはいない

という感じです。

なので、自分で作ったアプリの画面の見た目を変更したり、ブログの見た目などを変更したいなと思った時に、「ああ、自分にはデザインのセンスがないな・・・」と思い知らされてしまいます。

しかし、最低限のデザインのセンスを身に付ける方法があれば、ちょっとしたデザインなら自分でも作れるようになるはずです。作れるようになりたいです。

そこでcocopon(@cocopon)さんがオススメしていた「ノンデザイナーズ・デザインブック」という本を読んでいます。

    

画材とデッサンの話

中学生の頃に漫画を描きたくてケント紙やスクリーントーンなどの画材、そして画材の使い方に関する入門書をたくさん買い込んだことがあったんですけど、いざ描こうとした時に「あ、自分は絵が描けないんだった」と気付いたことがあります。

これと同じで、デザインを学ぼうとした時にまずはPhotoshopとかIllustratorとかの解説書を買ってしまいがちなんですけど、それはあくまで道具の使い方であって、それよりも大切なのは「デザインする上での原則」なんですよね。

そして「デザインの原則」を学べるのが今回紹介する「ノンデザイナーズ・デザインブック」という本です。

よって、この本にはデザインソフトやアプリの使い方などについては載っていません。

    

「センスが無い」のではなく、センスは身に付けることが出来る

この本には第1章からいきなり目からうろこな話が載っています。以下、その引用です。

しかしまず最初に、ものの名前を知ることの大切さを私に気付かせてくれた、ある小さなできごとについてお話させてください。というのも、これから説明する基本原則に名前を付けることこそ、それらをコントロールする力を獲得するための鍵になることだからです。

何年も前のことですが、私はクリスマス・プレゼントとして植物の見分け方が書いてある図鑑をもらいました。もらったプレゼントを全部開けてしまったあと、私は当時住んでいた両親の家の近所の木を調べることにして、図鑑をひととおり読んでみました。図鑑に載っていた最初の木は、判別に必要な目印が2つですむジョシュアツリーでした。それは本当に変わった形の木で、私はその絵を見て「こんな木は北カルフォルニアにはないわ。変な形で、見たら気付くに決まっているから、私はきっと一度も見たことがないのよ」とひとりごとを言いました。

それから本を持って外に出ました。私の両親の家は6軒並んだ家並の突き当たりにありましたが、なんと、そのうち4軒の家の庭にジョシュアツリーが植えてあったのです。私はそこに13年も住んでいたのに、ジョシュアツリーを見たことがなかった、というわけです。その一画をひとまわりしてみると、少なくとも80%の家の庭にジョシュアツリーが植えてありました。きっと、新しい家々が建ち庭造りがはじまった時期に、ジョシュアツリーの特売があったのでしょう。それなのに私は「一度も見たことがなかった」のです。しかし、その木を識別し、その木の名前を呼ぶことができたとたんに、いたるところでそれを見つけるようになりました。まさにこれが、私の言いたいことです。一度名前を呼ぶことができれば、あなたはそれを意識し、それを支配し、それを所有し、それをコントロールできるようになるのです。

さて、あなたはこれからデザインのいくつかの原則の名前を学びます。つまり、自分のページをコントロールできるようになるということです。

引用元 : ノンデザイナーズ・デザインブック

この後、

  • 近接
  • 整列
  • 反復
  • コントラスト

というデザインの原則を、豊富な事例とともに学んでいくわけですが、これらの原則の「名前」を知ることで、

  • これとこれは関連性が低いから、もっと離そう(近接)
  • これとこれは同じグループだから、同じ色、同じ大きさにしよう(反復)

というように、存在している課題に対して、それを解決する手段を自信を持って選択できるようになります。

この本を読む前は適当にレイアウトを行って、「うーん、これはいまいちだなあ。さっきのレイアウトのほうがなんとなく良かったかなあ」といったことになりがちでした。

しかし、先ほどの話に出てきたように「名前を呼ぶことができれば、あなたはそれを意識し、それを支配し、それを所有し、それをコントロールできるようになる」んですね。

つまり、僕達が「センス」と呼んでいるものは学習と経験によってある程度は身に付けることができるってことなんだと思います。

    

@akio0911はこう思った。

いま、この本を読んで知った「原則の名前」を元に、自作アプリのデザインを進めています。

以前よりも自信を持ってレイアウトを行えるようになった気がします。

あとは経験を積みつつ、良いデザインをたくさん見ていくのが良いのかなと思ってます。

    

この記事を書いた人
あきお(@akio0911
派手髪iOSエンジニア。Twitterアカウントは@akio0911。YouTubeチャンネル「あきおチャンネル」にてiOSアプリ開発講座を公開中。著書に「iPhoneアプリ開発レシピ」「cocos2d for iPhoneレッスンノート」など。iOSアプリ開発をテーマとしたオンラインサロン「アプリ道場サロン」を運営。東京・大阪にてアプリ開発講座「アプリクリエイター道場」を主催。

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