【本】「まんがで身につく ランチェスター戦略」を読んでみた
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Kindle
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「ランチェスター戦略」について知りたくなったので、「まんがで身につく ランチェスター戦略」という本を読んでみました。
ちなみに今回は「Kindleオーナーライブラリー」を利用して無料で読みました。
「ランチェスター戦略」とは
第一次世界大戦の頃、イギリス人のエンジニアF・W・ランチェスターは戦闘機の開発に従事していました。彼は自分が開発した戦闘機が戦争でいかなる成果をあげるのかに興味を持ちます。研究した結果、兵力数と武器性能が一軍の戦闘力となり、敵軍に与える損害量を決めることを発見します。これがランチェスター法則です。第一・第二の二つから成り立ちます。このランチェスター法則がランチェスター戦略の原点です。
第二次世界大戦のとき、アメリカ軍はランチェスター法則を応用し、戦闘力を敵軍と戦う直接的な力と、敵軍の後方を攻撃し敵が戦争をすることを困難にする間接的な力に分けてとらえます。ランチェスター戦略方程式といいます。コロンビア大学の数学教授であったB・O・クープマンらがオペレーションズ・リサーチ(OR=作戦研究)チームを作り、導きだしました。
戦後、ORは産業界へ応用されていきます。フォルクスワーゲン社がカナダに進出した際にも使われたといわれています。
日本ではコンサルタントの故田岡信夫先生が、これを研究し販売競争に勝つための理論と実務として体系化しました。1970年代以降、多くの企業がこれを学び自社流に応用して取り入れ実戦し勝ち残っていきました。
多くの戦略理論や経営手法がアメリカ生まれであるのに対してランチェスター戦略は原点こそ欧米ですが、ビジネス戦略として体系化づけられたのは日本です。日本発ということと多くの企業が導入してきたこと、コンサルタントやマーケッターが多かれ少なかれ、この理論の影響を受けてきていることから「販売戦略のバイブル」ともいわれます。
ランチェスター戦略とはランチェスター法則、ランチェスター戦略方程式をベースに故田岡信夫先生が構築した販売戦略、競争戦略です。イギリスで生まれ、アメリカで育ち、日本でビジネス戦略として花開いたものです。
引用元 : ランチェスターの法則 ランチェスター戦略とは
「まんがで身につく ランチェスター戦略」を読んでの感想
- ライフサイクルに応じた経営とは?
- うちのサービスを欲しているのは、どんなお客さんだろう?
- 営業先はどこを回るのが効率的だろうか?
- 近くに競合店が存在する業態で新規店を立ち上げるのだが、どのように差別化すればいいのだろうか?
上記のような悩みを、ランチェスター戦略にもとづいて解決していく7つのエピソードで構成されています。
- 期ごとに戦略を変える
- 差別化
- 一点集中してシェア7割を目指す
- あの◯◯と呼ばれるようになる
など、ビジネスで競合に勝つための大切な事柄を漫画仕立てで学べます。
それぞれのエピソードの漫画パートでは要点をざっくりと学び、その後の解説パートで詳細について補完することができます。漫画パートは文字数が多くないので気軽に読むことができるでしょう。漫画パートと解説パートの分量的なバランスも良いと思います。
ちなみに7つのエピソードはほぼすべて実話で、モデルになった方がいるんだそうです。
特に「差別化」に関しては取り上げている本が他にも数多くありますが、本書のように「どのように差別化していけばよいのか?」について丁寧に解説している本は少ない気がします。
また、「あれこれ手を出さず、まずは徹底的にやりきって、その分野でナンバーワンになる」という戦略は、ビジネスだけでなく個人的なことでも活用できる戦略なのではないかと思いました。
この本だけでランチェスター戦略のすべてを学べるわけではないと思います。しかし、ランチェスター戦略に関する入門書としてピッタリではないでしょうか。
@akio0911はこう思った。
ランチェスター戦略は、弱者が強者に勝つための戦い方のルールとも言われています。
- 差別化
- 一点集中してシェア7割を目指す
- あの○○と呼ばれるようになる
あたりは、ブログやアプリなどでも活用できそうですね。
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